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幸せを感じる仕組み

不幸を感じる仕組み


ここまでに幸せを感じる仕組みについて説明をしてきましたが、逆に不幸を感じる仕組みはどうなっているのでしょうか?(不幸を感じる仕組みを知っておくことは、不幸を避けるために役に立つはずです。)

不幸は幸せの裏返しなので、仕組みは同じです。
ただ、ほんの少しの違いで幸せは不幸に変わってしまうのです。

その少しの違いとは何なのでしょうか。
それには刺激と欲望が関係する2つのケースが考えられます。

ひとつめは、自分の欲望に関連づいた刺激を得ることができないケースです。
例えば、今、巷で一番人気のデザートを食べに行った場合で考えてみましょう。

あなたは、当然、一番人気のデザートがお目当てです。
まだ、あなたの周りの友達は誰も食べたことはなく、きっと友達からも羨ましがられることでしょう。
お腹もすいていましたので、ランチを頼み、そのデザートも頼みました。
しかし、あいにく今日はオーブンの調子が悪く、一番人気のデザートは食べられませんでした。
ランチはすごく美味しく、量的にも値段的にも大満足でしたが、なんだか物足りない状態です。
これはなんなのでしょうか?

食欲は満たされましたが、一番人気のデザートが食べられなかったことで、友達から羨ましがられるという優越感や名誉欲が満たされなかったということです。

このように、刺激で満たされた欲望と自分の欲望(この場合は食欲よりも優越や名誉欲)にズレが生じると物足りなさや心地悪さを感じてしまいます。

また、食欲だけでなく優越感や名誉欲というように、まんべんなく欲望が満たされない場合も物足りなさや心地悪さを感じることになります。

もうひとつのケースは、ちょうど良い刺激を得られないという場合です。
この例は簡単で、気持ち悪くなるまで食べ過ぎてしまったというケースです。
行き過ぎた行動の結果から得る刺激は、幸せを感じるレベルを超えて不幸に感じてしまうのです。

また、人間の欲望はつきることがありません。
同じことしているだけでは刺激に慣れてしまい欲望を満たせなくなってきます。
これも、ちょうど良い刺激を得られないということにつながるのかも知れません。

<不幸を感じるケース>

思考や行動の結果から生まれた刺激が、自分の欲望をうまく満たさなかった、刺激が強すぎた(もしくは弱すぎた)ガッカリな結果・・・これが不幸を感じるということです。


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幸せを感じる仕組み

ここでは幸せを感じる仕組みについて話をします。

あなたは幸せになりたいと考えたことがありますか?
幸せというものは、目で見たり、手で触れたりできるものではなく心で感じるものです。
ですので、幸せになるということは幸せを感じるようになるということだとも言えるかもしれません。

では、どうすれば幸せを感じることができるのか、幸せを感じる仕組みについて考えたことはありますか?
様々の事象や物事に仕組みがあるのと同様に幸せを感じることにも仕組みがあります。

効率よく何かを成し遂げるためには、適切なやり方を知っておく必要があります。
仕組みを知っておかないと無駄な努力をしてしまうことになります。

これと同じで、効率よく幸せを感じるためには、幸せを感じる仕組みを理解しておく必要があるのです。
しかし現実は、幸せを感じる仕組みを理解することなく、幸せになろうと努力をしている人が多いではないでしょうか。

幸せを感じる仕組みを以下に示します。
実は複雑ではなく仕組みは簡単です。

<幸せを感じる仕組み>

幸せを感じる仕組みとしては、内側の部分と外側の部分があります。

まず内側の部分について説明します。
内側の部分というのは、頭で考えたり、感じたりする部分です。
頭の中で処理している部分と思えばいいでしょう。
人は何かをするとき、まず頭の中で考えます。
何をするか考え、どうやるかを考えます。
これが思考です。

思考するとその結果、頭の中で様々な刺激が発生します。
何かをしたときのことを想像することで刺激が発生するのです。
この刺激が欲望を満たしてくれる場合に幸せを感じます。
これが幸せを感じる仕組みの1つめのパターンです。

次に外側の部分について説明します。
外側の部分というのは、実際に何かをする部分です。
何かをすることで、その結果を得ることができます。
これが行動です。

行動した結果から様々な刺激を得ることができます。
何かを食べればお腹がいっぱいになりますし、一生懸命に勉強をすれば試験で良い点数がとれ、皆から尊敬されるかもしれません。
このような行動による結果から刺激が発生するのです。
この刺激が自分の欲望を満たしてくれる場合に幸せを感じます。
これが幸せを感じる仕組みの2つめのパターンです。

以上のように、幸せを感じるためには思考もしくは行動から刺激を得ることが必要となりますが、ここで大切なのは、その刺激が自分の欲望を満たしてくれること、刺激の強さが適切であることです。

刺激が欲望を満たすためには、その刺激が自分の欲望(欲していること)に関連付いたものであることが必要となります。
例えば、食欲という欲望(お腹がすいている)を満たしてくれるのは、何かを食べるという行動から生まれる刺激になります。(食欲を満たしたいのに何かを食べることができなければ幸せを感じることができませんよね。)
これが欲望に関連付いた刺激ということです。

また、刺激の強さは適切である必要があります。
例えば、さきほどの食欲の話であれば、腹八分目(「もう少し食べたいなぐらいな」と思うぐらい)でやめておくことが必要で、苦しくなるまで食べ過ぎてしまうと幸せではなくなってしまいます。
これが、刺激の強さが適切であるということです。

まとめますと、幸せを感じるためには、
・自分の欲望を知る
・自分の欲望に関連づいた刺激が得られる思考や行動をとる。
・思考や行動は、ちょうど良い強さの刺激を得られる方法をとる。
ことが必要ということになります。

これらがどうやったら出来るようになるかについては、別の章で説明をしていますので、そちらも参考にしてください。


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自分の欲望を知っているか

ここまでに思考や行動から得られる刺激で自分の欲望を満たされることにより、人は幸せを感じることを説明しました。
また、思考や行動の結果、自分の欲望が満たされない場合、物足りなさや、心地悪さを感じてしまう(不幸を感じる)ことについても説明しました。

<幸せを感じるためにひつようなこと>
・自分の欲望を知る
・自分の欲望に関連づいた刺激が得られる思考や行動をとる。
・思考や行動は、ちょうど良い強さの刺激を得られる方法をとる。

つまり、自分が満たしたい欲望について把握しておかなければ、効率良く幸せを感じることはできないということになります。

あなたは、自分が満たしたい欲望を把握していますか?
そうきかれて、自信をもってYesと答えられない人は意外と多いのではないでしょうか。

なぜなら、食欲、物欲、性欲、支配欲、優越欲、名誉欲…人の欲望といわれるものはたくさんあります。(ためしにインターネットで検索してみてください)

また、欲望は感覚的なものですし、支配欲、優越欲、名誉欲など似たようなものがたくさんあるので、自分がどの欲望をどれぐらい満たしたいか…と考えてもなかなか整理がつきません。(食欲や物欲は比較的分かりやすいですが…)

では、自分が満たしたい欲望を把握するにはどうすればいいのでしょうか。
自分が満たしたい「欲望」として考えるのではなく、自分がなりたい「状態」として考えてみると分かりやすくなります。

自分がなりたい「状態」で考えることによって、自分が満たしたい「欲望」という頭の中の世界のものを現実の世界のものとして表すことができるようになります。
また、行動とも結びつけやすくなるので、自分の欲望に関連づいた刺激が得られる行動がとりやすくなるのです。

では、自分がなりたい「状態」としては、どのようなことを考えればよいのでしょうか。
当サイトでは、以下の5つの要素について考えておくことをお勧めしています。

・自分(健康)
・人間関係(家族、親戚、友人、同僚…)
・仕事・お金
・時間
・趣味・楽しみ

これは、コーチングなどの世界でアセスメントなどと呼ばれているものと似ているかも知れません。
そこではもう少し多く(8~10種ぐらい)の項目があるようですが、この5つぐらいで考えておくのが、比較的シンプルで抜けもなく扱いやすいと思います。

この5つの要素おいて自分がなりたい状態は、幸せを感じ続ける(幸せであり続ける)方法に関係してきます。
これについては、別の章で説明しますので、まずは5つの要素について自分がなりたい状態を考えてみてください。

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現在の維持と少しの成長

「人の欲望は尽きない」という章の中で、自分の尽きない欲望に応え続けていくことが、幸せを感じ続ける(幸せであり続ける)ことになるという話をしました。
また、人の尽きない欲望が、人が成長しようとするエネルギーになるという話もしました。

誰でも成長のために様々な努力をしていると思います。
どうせなら、努力した結果、幸せを感じたいものです。

ではどうすれば、幸せを感じられるような努力ができるのでしょうか。

幸せを感じられるような努力の仕方を整理するために、まずは成長するための仕組みについて考えてみたいと思います。

成長というのは、何かを身につけたり、何かを達成したりすることです。
そして、何かを身につけたり、何かを達成したりするために努力をすることになります。

① 目標となる(何かを身につけた、達成した)状態を定める。
② 今の状況と目標となる状態のギャップ(差)を確認する。
③ ギャップを埋めるために、いつまでに何をするか計画(行動)を考える。
④ 計画に沿って行動(努力)する。
⑤ 行動後の状況と目標となる状態のギャップを確認する。
⑥ 必要であれば計画を修正(起動修正)する。
⑦ 目標を達成するまで④からを繰り返す。

これが成長するための仕組み(やり方)です。

目標を定めて、計画を立てて行動する。
これは、一般的な自己啓発本でよく書かれている内容です。

ただ、成長の仕組みを使う上で、多くの人が陥ってしまうことがあります。
それは行動するという部分に注力しすぎてしまうということです。

実は、幸せを感じながら成長するためには、自分が幸せを感じること(自分の目的、テーマ)に沿った目標になっていることが大切になります。

目標の設定が悪いと、一生懸命、努力をして目標を達成しても、幸せを感じることができません。
目標は達成したけれど、なんだか物足りない…ということになってしまします。
(多くの自己啓発本では、目標を達成するという方法論だけにフォーカスしていて、幸せを感じながら…という観点が抜けている感じがします。)

また、幸せを感じながら成長するためには、行動の仕方も大切になってきます。

「不幸を感じる仕組み」の章で、行き過ぎた行動の結果から得る刺激は、幸せを感じるレベルを超えて不幸に感じてしまうことにつながる話をしました。

行動(努力)の仕方が適切(心地良いと思える程度の刺激が得られる)でないと、それはとても辛いものとなり、目標を達成しても幸せか感じられない(努力の割には、感じられる幸せが小さい)ということになってしまいます。

以上をまとめますと、幸せを感じながら成長する(努力した結果、幸せを感じる)ためには、
・自分が幸せを感じること(自分の目的、テーマ)に沿った目標を設定すること
・目標を達成するまでの行動(努力)が自分に合ったやり方(ちょうど良い刺激が得られるやり方)になっていること
が重要となるのです。

同じ行動(努力)に対して、それを辛いと感じるかどうかは人によって異なります。
しかし、辛い行動(努力)は、そううでない行動と比較して長続きしないので、目標を達成する上でマイナスであることは確かです。

実は、同じ行動(努力)に対する辛さの感じ方の違いは、外向型と内向型の違いに関係しているのですが、これについては別の章で説明します。

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自分の目的・テーマを探す

「幸せを感じながら成長する」の章で、幸せを感じながら成長する(努力した結果、幸せを感じる)ためには、自分が幸せを感じること(自分の目的、テーマ)に沿った目標を設定することが重要となるという話をしました。

では、自分の目的・テーマとは何なのでしょうか、また、どうすれば見つけることができるのでしょうか。

ここでは、自分の目的・テーマについて話をしたいと思います。

自分の目的・テーマというのは、自分が幸せ(心地良さ)を感じる考え方や、やり方のことです。

人は、自分の幸せ(心地良さ)を求める生き物ですから(気付いてはいないかも知れませんが)何かをするときに自分の目的・テーマに沿って、選択や決断を行っています。

自分の目的・テーマに沿って選択や決断を行い、行動ができたときは、幸せを感じることができる、もしくは、幸せを感じる可能性も高くなります。
(行動と幸せを感じることに関係については、「幸せを感じる仕組み」の章で説明していますので、そちらも参照ください。)

ですので、自分の目的・テーマが何かということを自分で認識しておくことは、幸せを感じるために役立つのです。

目的・テーマとはどのようなものか、少し例を挙げて考えてみましょう。

皆さんは、海賊王を目指している少年が主人公の漫画を知っていますか?

彼の目的・テーマはなんでしょうか。
私が思うに彼の目的・テーマは、「海賊王になる」ではなく「仲間のために」であると思います。

なぜなら、彼は、いつでも仲間のために戦い、仲間のことを思って決断をします。
彼にとって仲間のために行動することは、自分が幸せを感じること、つまり自分の目的・テーマであるわけです。

その自分の目的・テーマの沿った目標として「海賊王になる」ということがあるのだろうと思われます。(残念ながら真意を確認することはできませんが)

目的・テーマとはどのようなものか、イメージはつかめましたでしょうか。

繰り返しになりますが、自分の目的・テーマというのは、自分が幸せ(心地良さ)を感じる考え方や、やり方のことです。

自分の目的・テーマが何かということを自分で認識しておくことは、幸せを感じるために役立ちます。

「自分の目的・テーマはこれだ」と分かるまでには、時間が掛かるかも知れません。
見つけるために誰かの助けが必要になるかもしれません。

まずは、自分にも目的・テーマというものがあるのだということを意識することです。
しかし、自分の目的・テーマは、日々の自分の思考や行動に隠されています。

ぜひ、自分の目的・テーマを見つけ出せるよう頑張ってください。