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幸せを感じる仕組み

充電することを忘れない

「新しいことを取り入れる」の章で、幸せを感じ続けるために新しいこと取り入れる(新しいことに挑戦する)ことは大切であるという話をしました。

また、一方で内向型の人は、新しいことを取り入れることが苦手であり、ときには苦痛になるということも話をしました。

ここでは、こういった苦手意識や苦痛を和らげるために、充電するという考え方について話をします。

内向型の人にとって、充電するというのは、自分の気持ちを整理する時間を持つということになります。

その日の出来事などについて思いをめぐらし、自分の思考や行動から得られた刺激について、なぜ、そのようなことになったのか、このあとどうすればいいか…などを自分の中で整理するのです。

整理することによって、その刺激に慣れ、受け入れることができるようになります。
充電する時間は、内向型にとって強すぎる刺激をやわらげる効果があるのです。

これによって、内向型の人は、新たな刺激に立ち向かうパワーを得ることができます。

充電のやり方は、人それぞれですが、いくつかコツがあるので紹介しておきます。

1つめは、一人きりにはならない場所で行うということです。
自分の中で考えを整理するということと矛盾するかもしれませんが、一人きりにはならない場所で充電した方がよいです。

ただこれは、誰かと一緒にやれということではありません。
例えば、自分の部屋など、自分しかいない場所ではなく、図書館やカフェなど、自分に干渉しない他人がいる場所の方がよいということです。

自分ひとりで考え事をするよりも、自分に干渉しない他人に囲まれている方が、より自分の存在を感じることができ、自分の考えの整理に集中できます。

2つめは、頭の中だけで整理しないということです。
思考からも刺激は生まれます。
頭の中だけで考え事をすると、頭の中が刺激で一杯になってしまいます。

充電をするためには、この刺激を頭の中にとどめず、外に出してあげる必要があります。

具体的なやり方としては、頭の中に浮かんだ言葉をノートや手帳に書いていくことがお勧めです。

「これはどういうことだと思う?」
「こういうことだと思うよ。」
こういった感じて、紙の上の文字と対話を繰り返していくことで、自分の中の考えを整理していきます。

文章は、支離滅裂でもかまいません。
どんどん書いて、対話を繰り返していくことによって、考えが整理されていき、最後には、「そういうことだったのだね。」と自分で自分に説明をすることができるようになります。

3つめは、結果について考えすぎないということです。
その日の出来事などについて思いをめぐらし、なぜ、そのようなことになったのか、このあとどうすればいいか…などと考えていると、これからやろうと思っていることについての結果まで想像してしまいがちです。

思考(想像)からも刺激は生まれます。
内向型は、刺激に敏感なので思考(想像)から得られる刺激だけで満足してしまい、行動にうつせなくなるという傾向があります。
(これについては、「思考から行動へ…内向型にとっての壁」の章で詳しく説明していますのでそちらも参照してください。)

充電は、内向型が新たな刺激(行動)に立ち向かうパワーを得る時間です。
くれぐれも行動の結果を考えすぎ(想像しすぎ)ないように注意してください。

これについては、2つめで話をした頭の中に浮かんだ言葉をノートや手帳に書いて、紙の上の文字と対話を繰り返していくことが、ある程度の防止になりますので試してみてください。

以上のようなことに注意して、自分なりの充電するやり方を確立し、新たなことに立ち向かうパワーを得て、幸せを感じ続けることができるようになってください。


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