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幸せを感じる仕組み

新しいことを取り入れる

新しいこと取り入れる(新しいことに挑戦する)ことは、幸せを感じ続けることにおいて大切なことです。

ここでは、幸せを感じ続けるためには、なぜ新しいことを取り入れる必要があるのか、内向型の人が新しいことを取り入れるときに気をつけなければならないことは何かについて話をします。

幸せを感じ続けるためには、なぜ新しいことを取り入れる必要があるのでしょうか。
それは、人の欲望が尽きないことと関係しています。

「幸せを感じる仕組み」の章で、幸せを感じるためには、
・自分の欲望を知る。
・自分の欲望に関連づいた刺激が得られる思考や行動をとる。
・思考や行動は、ちょうど良い強さの刺激を得られる方法をとる。
ことが必要になるという説明をしました。

つまり、幸せを感じ続ける(幸せであり続ける)ためには、自分の欲望に関連づいた刺激をちょうど良い強さで得ることを続けることができればよいわけです。
しかし、人の欲望は尽きないため、同じことの繰り返しでは、刺激が足りなくなってくるのです。

人は、ある欲望が満たされると他の欲がでてきます。
例えば、赤ちゃんのころは食欲、睡眠欲など生理的・本能的な欲望が主だったと思います。
しかし、大きくなるにつれて、おもちゃを欲しがる(物欲)、ゲームで勝ちたい(優越欲)と思うようになります。

大人になって、会社に勤めたとすれば、会社で出世したい(名誉欲、支配欲)と思うようになるかもしれません。

こうなると、食欲や睡眠欲が満たされただけでは幸せは感じられません。
性欲や物欲、名誉欲、征服欲…いろいろな欲望が、多かれ少なかれまんべんなく満たされていないとなんだか物足りないと思うようになってしまうのです。

このように、人の尽きない欲望は、別の欲望を満たす刺激や、より強い刺激を求めるようになっていくのです。

それに応えるのが、新しいことを取り入れるということになります。
新しいことは、新鮮な感覚を得ることができるので、その分、刺激も強いですし、別の欲望を満たす可能性も高くなります。

新しいことを取り入れるということは、その人が目標を達成して、次の段階に進むことでもあります。
つまり成長するということです。
人の尽きない欲望は、成長や進化を促すことになるという言い方もできるかも知れません。

このように幸せを感じ続けるためには、新しいことを取り入れて、成長していく必要があるのです。

では、次に内向型の人が新しいことを取り入れるときに気をつけなければならないことについて考えてみましょう。

内向型の人は、新しいことを取り入れるのが苦手です。
なぜ苦手なのかといいますと、内向型の人は、刺激に敏感であるためです。

新しいことから得られる刺激は強くなる傾向があります。

新しいことを取り入れるということは、初めての思考や行動を伴うため、成功でなく失敗という結果となる可能性の高くなることが容易に想像できます。

内向型は思考することを好むため、行動したときの結果を想像する傾向があります。
当然、失敗した時のことを想像もしてしまうでしょう。
まず、思考の段階でいつもよりも強い刺激を得ることになります。

また、思考から行動に移った段階でも、経験不足により自分ではコントロールできない予想外の結果に遭遇する可能性も高いです。
外向型の人間は、刺激に鈍感(どんかん)であるため、予想外の結果の方がちょうどよい刺激となり、それ自体を楽しむことができますが、内向型の場合はそうはいきません。

このように、新しいことから得られる刺激は、内向型にとっての幸せであるレベルを超えやすく、結果、心地悪く(不幸を)感じてしまうことになるのです。

内向型の人が新しいことを取り入れる場合には、内容を細切れにして段階的に取り入れるようにするなど、刺激が強くなり過ぎないように注意してください。


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