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幸せを感じる仕組み

思考から行動へ…内向型にとっての壁

「幸せを感じる仕組み」の中で、幸せを感じるのは刺激が自分の欲望を満たしたときであることを説明しました。
また、刺激を得るためには思考や行動が必要で、行動から得られる刺激の方が思考よりも多くの欲望を満たす刺激を得ることができることも説明しました。

ですから幸せを感じるためには行動をおこすことが早道なのですが、内向型人間は、行動するのが苦手な傾向があるようです。

ここでは、思考から行動へ…内向型にとっての壁について考えてみたいと思います。

内向型が行動することが苦手な理由は、内向型が刺激に敏感であるためです。
刺激に敏感である内向型は、同じ行動(同じやり方、同じこと)をしても外向型の人間より、強い刺激を受けてしまい、幸せであるレベルを超えやすいのです。
(内向型人間が刺激に敏感な理由は、「内向型を知る」の中で説明していますので、そちらを参照してください。)

また、行動から得られる刺激は強くなる傾向があります。
行動は現実(リアル)の世界で行われるため、自分ではコントロールできない、他人の行動などの外部要素が影響を及ぼし、予想外の結果になることがあります。

当然、成功だけでなく失敗という結果もあり、失敗から生まれる刺激はより強いものになります。

よって、行動から得られる刺激は、内向型にとっての幸せであるレベルを超えやすく、結果、行動することに苦手意識を持ってしまうのです。

行動することが苦手な理由はもうひとつあります。
内向型は思考することを好むため、行動したときの結果を想像してしまうのです。

思考からも刺激を得ることができます。

例えば、映画を観ているとき、気づいたらその中の主人公に自分を置き換えて観ていたということはないでしょうか。
そのようなとき、
主人公が活躍すると自分が活躍したような気分になる。
主人公が恋をすると自分が恋をしたような気分になる。
これが思考から生まれる刺激です。

これと同じで自分が行動した時の様子や結果をあれこれ想像します。
すると、想像から生まれる刺激で欲望が満たされてしまい、行動する必要ない状態になってしまうのです。

さらに内向型は刺激に敏感なので、このような状態に陥りやすいと思われます。
「あれこれ考えてやっぱりやめた」というやつです。
内向型の人はそういう経験が多いのではないでしょうか。

・内向型人間は、外向型人間よりも刺激に敏感で少ない刺激で満足しやすい。
・内向型人間は思考好きであるため、行動したときのことをあれこれ想像し、想像だけで多くの刺激を得てしまうことが多い。
・また、行動から生まれる刺激は強いことが多く、内向型にとって心地悪く感じる経験となりやすい。
・このため思考から行動にうつすことが億劫に感じてくる。

これらを繰り返すことによって、いつの間にか思考から行動にうつすことに壁をつくってしまうということになるのです。

内向型人間が行動をおこしやすくするためには、刺激を適切にコントロールしつつ、思考と行動をバランス良く取り入れていくということが大切になります。
自分の傾向などを把握して、自分にあった行動の仕方を確立してください。
当サイトでは、さまざまな行動について内向型の人に合ったやり方を紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。


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