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幸せを感じる仕組み

ちょうど良い刺激を得る

「幸せを感じながら成長する」の章で、幸せを感じながら成長する(努力した結果、幸せを感じる)ためには、目標を達成するまでの行動(努力)が自分に合ったやり方であることが重要であるという話をしました。

自分にあったやり方というのは、幸せを感じる程度のちょうど良い刺激が得られるやり方であるということです。

ここでは、ちょうど良い刺激ということについて考えてみたいと思います。

実は、同じ行動をしても、そこから得られる刺激は人によって異なります。

その違いには、刺激に対する敏感さが関係しています。
同じことをしても刺激対する敏感さの違いより、心地良く感じる人もいれば、心地悪く感じる人もいるわけです。

これは、ボトルに入ったジュースをコップに注ぐ場面をイメージすると分かりやすいかもしれません。

ジュースが刺激だと考えてください。
いま、ボトルに入ったジュースをコップに注いでいきます。

<刺激を受けるイメージ>

ちょっとしか注いでもらえない(少ない)と不満を感じます。これは心地悪い状態です。
コップの半分ぐらいから8分目ぐらいまでの量ならいい感じ。これが心地良い状態です。
8分目を超えて注ぎ続けられるとちょっとドキドキしてきます。得した感じもあれば若干不安も感じてきます。

そして、ジュースがコップからあふれると…何やってんの!!となります。
これは心地が悪い状態です。

このように同じ行為でも、その結果の刺激の強さ(ここではジュースの量)で心地悪い状態、心地よい状態が変わってきます。
では、敏感さとは何なのでしょうか。

敏感さは、ボトルの口の大きさです。
ボトルの口の大きさでジュースが1度に出る量が変わります。

刺激に敏感な人は、刺激に鈍感な人と比べ、このボトルの口が大きいのです。

同じ行為(ボトルの傾けかた)であっても、刺激に敏感な人は短時間でコップがジュース(刺激)でいっぱいになったり、ジュース(刺激)が溢れたりするわけです。
逆に刺激に鈍(どん)感な人は、なかなかコップがジュース(刺激)で満たされない、ジュース(刺激)が足りないということになります。

これが刺激に対する敏感さの違いです。

刺激に敏感な人でもコップの大きさを変えたり、ボトルの傾け方を工夫したり、時にはストローでジュースを吸い出したりすることによって、コップがジュース(刺激)でいっぱいになる速度をコントロールできるようになります。

これが経験を積み、自分を成長させるということです。
ただし、心地の悪い状態で成長のために行動(努力)をしても長続きはしません。

自分の傾向(刺激への敏感さ)を良く理解した上で、経験を積むやり方を考えるのが、自分を成長させる上での早道になります。

これが幸せを感じる程度のちょうど良い刺激が得られるやり方であるということです。

ぜひ、幸せを感じる程度のちょうど良い刺激が得られるやり方を身につけて、幸せを感じながら成長できるようになって下さい。


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