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内向型を知る

内向型が越えるべき壁

内向型人間が成長をするために乗り越えるべき壁があります。
ここではその壁について述べます。

行動から受ける刺激は強すぎる
思考から生まれる刺激よりも行動の結果から生まれる刺激は強いです。
一方で内向型人間は刺激に敏感です。

このため、内向型人間にとっては行動の結果から生まれる刺激は強すぎることが多いのです。
強すぎる刺激は、心地悪さを感じさせます。

内向型人間にとって考えたことを実行にうつすのは、外向型人間と比べると困難となります。
これが内向型人間が行動するのが苦手、慎重であるといった傾向になる理由です。

思考と行動の間に壁がある
内向型人間は、「これをやったらどうなるだろう?」と行動する前に考えてしまいます。
しかし場面を想像するだけでも刺激は生まれます。

内向型人間は刺激に敏感なので、場面を想像した刺激だけでお腹いっぱいになってしまいます。
やらずに満足してしまったり、悪い結果を想像してやりたくなくなってしまったりします。
何かをやろうと思って考える、考えた結果、刺激でお腹いっぱいになる、結局行動をしない。
内向型人間はこのような悪循環に陥りがちです。
このため行動力がないと周りから思われたり、自己嫌悪に陥ったりしてしまうのです。

このように内向型人間には、思考と行動の間に壁があるのです。

壁をどう攻略するか
ではこの壁をどのように攻略すれば、内向型人間が行動できるようになるのでしょうか。

「行動できる人」、「行動する技術」といったような自己啓発本が多く販売されていますが、これらの内容をみてみると「あまり考えすぎない」というようなことが書かれていることが多いです。
この手のアドバイスは、すでに外向型人間のように振る舞える人向けのものだと思います。

内向型人間にとって、考えずに行動するのは、心地悪さを感じずにはいられません。
仮に行動できたとしても、苦痛を伴い、失敗も多くなり、慣れるまでには時間がかかるでしょう。
内向型人間が行動するには、「まず考え尽くす」ことが必要だと考えます。

内向型人間の強みを活かして対応するのです。
その方が心地よさを感じながら取り組め、成功する確立もあがるでしょう。
ただし、以下の3つを押さえつつ考え尽くすことが重要です。

・やりたいことの全体をとらえる(鳥瞰視、目標を明確にする)
・論理的に整理する(やるべきことを見極める、課題を見極める)
・細かく分解する(考える必要のない、慣れた行動の単位に分解する)

これらは思考の領域であるため内向型人間が好きな分野でもあり、心地よさを感じながら行うことができるはずです。
これらを行うことによって、行動に対する不安は取り除かれ、内向型人間は思考から行動に移ることができます。
また、これらに慣れてくると、思考から行動に移る時間も短縮され、外向型人間のように振る舞えるようになります。しかも、最初にしっかりとやることや、課題を整理してから行動するため、失敗も少なく、軌道修正もしやすくなります。

前述の「あまり考えすぎない」というアドバイスは、こういった考えるポイントを押さえずに考えすぎないということであれば正しいと思います。


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