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内向型を知る

内向型の強みと弱み

ここでは内向型人間の強みと弱みについて確認しておきたいと思います。

何故、強みと弱みについて確認しておく必要があるのかといいますと、強みを活かし、弱みを避ける方法をとることができれば、ものごとがうまくいく確率を上げることができるからです。

そして、ものごとがうまくいくこと失敗しないことは幸せを感じることにもつながるので、強みと弱みを知っておくことは大切なのです。

まず、内向型人間の強みから考えてみましょう。

結論から言いますと、内向型人間の強みは、ものごとをじっくり考えることが得意(思考面での強み)、コツコツと取り組むことが得意(行動面での強み)なところにあると思います。

何故、このような強みになるのでしょうか?

「内向型と外向型の違いは何か?」の章で、内向型人間は外向型人間にくらべ脳の思考経路が長く、刺激に敏感であるという話をしました。

内向型人間は、思考回路が長いので、そもそもじっくり考える傾向があります。
さらに刺激に敏感であるため、考えるだけでも適度な刺激を受けることができます。
ですから、退屈することなくひとつのことをじっくり考え続けることができるのです。

また、刺激に敏感であることにより、小さな行動でも適度な刺激を受けることができるので、小さなことからコツコツと取り組むことができるのです。

これらの強みは、内向型人間の思考や行動の傾向として以下のような形で現れます。

(強み)
・慎重である
・本質的なものを見出す
・集中力がある
・人の話をよく聞く
・落ち着いている
・優れた分析力を持つ
・自立している
・辛抱強い
・書くことが得意
・人の気持ちが分かる…など

あなたが内向型であれば、この中のいくつかが当てはまると思います。

これらは一見、弱みなのではないか思うかもしれません。
例えば、慎重である=なかなか行動が取れないということと考え、それをコンプレックスに思っている人もいることでしょう。

何故、このような違和感を覚えるのでしょうか。

それは、強みと弱みは裏返しであり、強みが行き過ぎると弱みになるからです。

内向型人間は、思考経路が長く、刺激に敏感です。
このため、考えるだけで刺激を得ることができます。考えることで満足してしまって、行動に移つらないといたことが起こるのです。

つまり、内向型人間の弱みは、考えることが得意であるがゆえに考えすぎてしまう(思考面)、考えることで満足を得て行動に移らない/起こさない(行動面)ということになります。

強みが行き過ぎてしまうことで現れる内向型人間の思考や行動の傾向としては以下のようなものがあります。

(弱み)
・不安を抱えやすい
・細かいことにこだわる
・繊細すぎる
・受け身がち
・嫌なことから逃げる
・頭でっかち
・自己を否定する
・頑固
・人付き合いか苦手
・争うのを避ける…など

強みと弱みは裏返しであり、強みが行き過ぎると弱みになるということを踏まえたうえで、まずは自分の強み、弱みについて以下の3点を考えてみましょう。

①上記のどの傾向が自分に当てはまるか(特に当てはまるものを3つぐらい)
②その傾向はどのような場面で現れているか
③傾向が現れやすい場面でどう対応するか

このように考えて整理しておくことが内向型人間には非常に有効です。
そもそも考えるのは得意ですし、事前に考えを整理しておくことで、その場面になったときに受ける刺激が和らぐので、落ち着いて行動することができます。

つまり、内向型人間の強みを活かして、弱みを抑えることになるのです。
内向型である人こそ、じっくり落ち着いて強みと弱みについて考えてみることをお勧めします。

(ちなみに私の場合は、本質的なことを見出す、人の話をよく聞くといった強みがありますが、行き過ぎると、細かいことにこだわりすぎてしまう、受け身になりがちといった弱みが現れると自己分析しています。ですので、ある程度考えたら当初の目的からズレていないか確認する、人の話を聞いたら自分の思いも伝えることを心がけるようにしています。)


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