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幸せを感じる仕組み

現在の維持と少しの成長

「人の欲望は尽きない」という章の中で、自分の尽きない欲望に応え続けていくことが、幸せを感じ続ける(幸せであり続ける)ことになるという話をしました。
また、人の尽きない欲望が、人が成長しようとするエネルギーになるという話もしました。

誰でも成長のために様々な努力をしていると思います。
どうせなら、努力した結果、幸せを感じたいものです。

ではどうすれば、幸せを感じられるような努力ができるのでしょうか。

幸せを感じられるような努力の仕方を整理するために、まずは成長するための仕組みについて考えてみたいと思います。

成長というのは、何かを身につけたり、何かを達成したりすることです。
そして、何かを身につけたり、何かを達成したりするために努力をすることになります。

① 目標となる(何かを身につけた、達成した)状態を定める。
② 今の状況と目標となる状態のギャップ(差)を確認する。
③ ギャップを埋めるために、いつまでに何をするか計画(行動)を考える。
④ 計画に沿って行動(努力)する。
⑤ 行動後の状況と目標となる状態のギャップを確認する。
⑥ 必要であれば計画を修正(起動修正)する。
⑦ 目標を達成するまで④からを繰り返す。

これが成長するための仕組み(やり方)です。

目標を定めて、計画を立てて行動する。
これは、一般的な自己啓発本でよく書かれている内容です。

ただ、成長の仕組みを使う上で、多くの人が陥ってしまうことがあります。
それは行動するという部分に注力しすぎてしまうということです。

実は、幸せを感じながら成長するためには、自分が幸せを感じること(自分の目的、テーマ)に沿った目標になっていることが大切になります。

目標の設定が悪いと、一生懸命、努力をして目標を達成しても、幸せを感じることができません。
目標は達成したけれど、なんだか物足りない…ということになってしまします。
(多くの自己啓発本では、目標を達成するという方法論だけにフォーカスしていて、幸せを感じながら…という観点が抜けている感じがします。)

また、幸せを感じながら成長するためには、行動の仕方も大切になってきます。

「不幸を感じる仕組み」の章で、行き過ぎた行動の結果から得る刺激は、幸せを感じるレベルを超えて不幸に感じてしまうことにつながる話をしました。

行動(努力)の仕方が適切(心地良いと思える程度の刺激が得られる)でないと、それはとても辛いものとなり、目標を達成しても幸せか感じられない(努力の割には、感じられる幸せが小さい)ということになってしまいます。

以上をまとめますと、幸せを感じながら成長する(努力した結果、幸せを感じる)ためには、
・自分が幸せを感じること(自分の目的、テーマ)に沿った目標を設定すること
・目標を達成するまでの行動(努力)が自分に合ったやり方(ちょうど良い刺激が得られるやり方)になっていること
が重要となるのです。

同じ行動(努力)に対して、それを辛いと感じるかどうかは人によって異なります。
しかし、辛い行動(努力)は、そううでない行動と比較して長続きしないので、目標を達成する上でマイナスであることは確かです。

実は、同じ行動(努力)に対する辛さの感じ方の違いは、外向型と内向型の違いに関係しているのですが、これについては別の章で説明します。