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内向型 vs 外向型

人間は行動などの傾向により、内向型と外向型の大きく2つに分類できると言われています。
内向型の人間と外向型の人間は、同じ世界に存在しながら全く違う世界で生きています。
内向型の人間と外向型の人間では、物事に関する感じ方や考え方、得意なことが異なるため、同じように幸せを目指すにしても同じ方法が適しているとは限らないのです。

いまの世の中は、なにかと外向型の人間が有利となる社会になっていると思います。
しかしこれは、外向型の人間が成功しやすいということではありません。
成功するかどうかはそのやり方にかかっています。

内向型の人間も内向型の人間にあったやり方で物事を考え、行動していけば、幸せを感じながら成功することができるのです。

ただ先ほどもいった通り、現在の世の中は外向型の人間に有利な社会です。
世の中にあふれている自己啓発の本やセミナーについても外向型の人間向けになっているのです。
例えば、あなたが内向型の人間だったとしたら、これらを参考にしても役には立ちますがつらい努力を強いられることになるでしょう。

ですから、まずはこのサイトで内向型というものを理解し、自分が内向型人間なのかどうかを知ってください。
そして、内向型の人間がどのように考え、行動していけば、幸せを感じながら成功することができるようになる方法を身につけてください。


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内向型は不利なのか?

現在、会社などでは成果主義が普通になっています。

成果主義という仕組みは内向型人間にはとって、若干、不利に働くかもしれません。
成果をアピールしたり、意見したり、周りに対して主張する必要があるためです。

内向型人間は対立を避ける傾向があるので、周りに対して主張するのが苦手です。

しかし、長期的にみれば内向型の方が成果をあげると思われます。
内向型人間は、地道に少しずつ、コツコツと進めることが得意なので、時間はかかるが、大きな成功を収めることができるからです。

これと比べて、外向型人間は、短期間であきらめ、次のことに移る傾向があります。
このため、外向型人間の成功は短期的なものが多いのかもしれません。

世の中には、移り変わりの激しい部分と少しずつ変わっていく部分があります。

例えば、芸能界などの世界は、ブームなどに左右され今年はやったものが来年も続くとは限りません。
そのため、次々に新しいものを投入する必要がある世界です。
ここでは外向型人間の方が活躍できるでしょう。

例えば、研究などの世界は、結果がでるまでに時間がかかる世界です。
このような世界では、重要なのは慎重に研究テーマを選ぶことと結果がでるまであきらめずに継続するということになります。
ここでは内向型人間の方が活躍できるでしょう、

このように、内向型、外向型の特徴がそれぞれ生かせる世界があるのです。

最近は起業する人も多くなってきましたが、それでも会社勤めをする人が大半です。
会社が成果主義を採用し、成果のアピールなどが必要である以上、内向型人間が不利な場面はこれからも多くなるでしょう。

そのような中で、内向型人間が自分の気質を隠して外向的に振る舞うのもいいですが、それは苦しいことになります。
できるならば、心地よさ(幸せ)を感じながら、評価もされたいところです。

そのためには、内向型人間の傾向を知り、どのようにすれば心地よさ(幸せ)を感じるのかを理解し、心地よさを感じるやり方を取り入れながら成長していく方法を知る必要があります。
当サイトでは、内向型人間がどのように思考し、行動していけば、心地良さ(幸せ)を感じながら、効率的に成長していくことができるのかを説明しています。
ぜひ参考にしてください。


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内向型は誤解されやすい?

もし、あなたが内向型人間であるとしたら、誤解されているなと感じることはないでしょうか。
ここでは内向型人間が周りから受けやすい誤解について考えてみたいと思います。

これらの誤解は、何らかの形で内向型人間のコンプレックスになっていることが多いです。
ですので、なぜ誤解を受けるようなことになるのかを理解できれば、それが弱みではなく、強みであることに気付くことができます。

(例1) 人付き合いが悪いと思われる

・ひとりで何かするのが好き。
・ちょっとした知り合いは友達とは考えない。
・自分の中で友人と呼べる人が少ない。(と思っている)
・飲み会などは大人数より2人?4人程度でこじんまりとやる方が好き。
・初めての人に慣れ慣れしくされるのが苦手。 … など

こういった傾向から、内向型人間は、人付き合いが悪いと思われることが多いようです。

人は、ある行動において自分の刺激の許容範囲を超えた状態になると、その行動に対して心地悪さを感じるようになります。

内向型人間は、人と接する際に外向型人間と比べて強い刺激を受けるため、刺激の許容範囲を超えやすいのです。

このため内向型人間は、外向型人間よりも人と接する時間や回数を減らそうとする場合があります。
内向型人間が、刺激の許容範囲を超えないように人と接する時間や回数を減そうとする行動が、人付き合いが悪いというようにとられてしまうようです。

自分が心地よいと感じる状態で人と接しなければ、親身になって話を聞いたり、話をしたりはできないので相手に失礼になります。
ですので、内向型のあなたが人と接する時間や回数を減そうとする行動は、相手のためを思った行動なのです。

ですので、決して、内向型人間は、人付き合いが悪いのではありません。
むしろ人付き合いが悪いと誤解されてしまう行動は、人の気持ちがわかる、人の気持ちを分かろうとするという内向型人間の強みでもあります。

(例2) 自分の意見を言わない

・会議などで聞き役にまわる、おとなしい
・あまり自分から意見はしないことが多い
・皆の意見に合わせることが多い

こういった傾向があることから、内向型人間は、あまり自分から話をしない、意見を言うのが苦手と思われることが多いようです。

人は、他人の話を聞きながら、自分のよく使う言葉に置き換えたり、自分の過去の経験に照らし合わせたりして、話の内容を理解していきます。
そして、理解した内容をもとに自分の意見を考えたり、話したりするのです。

これは、頭の中で意識せずに行われていることです。
内向型人間は、考え事をする時に使う頭の中の処理経路が長いため、外向型人間よりもより長い時間をかけて、より深く相手の発言の内容を理解しようとします。
(頭の中の処理経路の長さの話については、「内向型は気質なのか?」の章を参照してください)

また、自分の意見を言う場合にも、意見をいったときの相手の反応、その反応に対する自分の対応…といったように先読みをして、どのような意見をすべきかを考えます。
内向型人間は、処理経路が長くじっくり考えるため、意見を言う回数が少なくなったり、意見を言うまでに時間が掛かったりしてしまいます。

このような内向型人間のより深く考えようとする行動が、意見を言うのが苦手というようにとられてしまうのです。
しかしこれは、相手の話を正しく理解しよう、相手の話に対して正しいことを意見しようという気持ちの表れであり、内向型人間の強みでもあるのです。

(例3) 行動が苦手、遅い

・話をする、行動する前に考えてしまうことが多い
・急かされるのが好きではない
・行動するより考え事をするのが好き

こういった傾向があることから、内向型人間は、行動が苦手、遅いと思われることが多いようです。

通常、行動は何かを成し遂げるために行います。
逆にいうと、何かを成し遂げるために適切な行動をとる必要があります。
ですので、行動を起こす前にある程度の段取りを考える必要があります。

人は、この段取りを考えるときに自分の過去の経験などを参考にします。
内向型人間は、考え事をする時に使う頭の中の処理経路が長いため、外向型人間よりもより長い時間をかけて、より深く過去の経験などを掘り起こします。

また、その行動をとった結果も想像し、うまくいくかどうかを頭の中で検証し、どのような行動をすべきか考えます。
このため内向型人間は、外向型人間よりも行動を起こすまでに時間が掛かることが多くなりがちです。

このような内向型人間のより深く考えようとする行動が、行動が苦手、遅いというようにとられてしまうのです。
しかしこれは、無駄な行動や失敗をしない可能性を高めるということであり、内向型人間の強みでもあります。

これらの例のように内向型人間は、その強みによって周りから誤解を受けることがあるかも知れません。

しかし、内向型人間のことを人付き合いが悪い、意見を言うのが苦手、行動するのが苦手、遅いなどと感じるのは、逆のタイプの人間(きっとその人は外向型人間)だけでしょう。
むしろ、内向型人間の強みの表れなので、気にする必要はありません。


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内向型が越えるべき壁

内向型人間が成長をするために乗り越えるべき壁があります。
ここではその壁について述べます。

行動から受ける刺激は強すぎる
思考から生まれる刺激よりも行動の結果から生まれる刺激は強いです。
一方で内向型人間は刺激に敏感です。

このため、内向型人間にとっては行動の結果から生まれる刺激は強すぎることが多いのです。
強すぎる刺激は、心地悪さを感じさせます。

内向型人間にとって考えたことを実行にうつすのは、外向型人間と比べると困難となります。
これが内向型人間が行動するのが苦手、慎重であるといった傾向になる理由です。

思考と行動の間に壁がある
内向型人間は、「これをやったらどうなるだろう?」と行動する前に考えてしまいます。
しかし場面を想像するだけでも刺激は生まれます。

内向型人間は刺激に敏感なので、場面を想像した刺激だけでお腹いっぱいになってしまいます。
やらずに満足してしまったり、悪い結果を想像してやりたくなくなってしまったりします。
何かをやろうと思って考える、考えた結果、刺激でお腹いっぱいになる、結局行動をしない。
内向型人間はこのような悪循環に陥りがちです。
このため行動力がないと周りから思われたり、自己嫌悪に陥ったりしてしまうのです。

このように内向型人間には、思考と行動の間に壁があるのです。

壁をどう攻略するか
ではこの壁をどのように攻略すれば、内向型人間が行動できるようになるのでしょうか。

「行動できる人」、「行動する技術」といったような自己啓発本が多く販売されていますが、これらの内容をみてみると「あまり考えすぎない」というようなことが書かれていることが多いです。
この手のアドバイスは、すでに外向型人間のように振る舞える人向けのものだと思います。

内向型人間にとって、考えずに行動するのは、心地悪さを感じずにはいられません。
仮に行動できたとしても、苦痛を伴い、失敗も多くなり、慣れるまでには時間がかかるでしょう。
内向型人間が行動するには、「まず考え尽くす」ことが必要だと考えます。

内向型人間の強みを活かして対応するのです。
その方が心地よさを感じながら取り組め、成功する確立もあがるでしょう。
ただし、以下の3つを押さえつつ考え尽くすことが重要です。

・やりたいことの全体をとらえる(鳥瞰視、目標を明確にする)
・論理的に整理する(やるべきことを見極める、課題を見極める)
・細かく分解する(考える必要のない、慣れた行動の単位に分解する)

これらは思考の領域であるため内向型人間が好きな分野でもあり、心地よさを感じながら行うことができるはずです。
これらを行うことによって、行動に対する不安は取り除かれ、内向型人間は思考から行動に移ることができます。
また、これらに慣れてくると、思考から行動に移る時間も短縮され、外向型人間のように振る舞えるようになります。しかも、最初にしっかりとやることや、課題を整理してから行動するため、失敗も少なく、軌道修正もしやすくなります。

前述の「あまり考えすぎない」というアドバイスは、こういった考えるポイントを押さえずに考えすぎないということであれば正しいと思います。


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内向型の強みと弱み

ここでは内向型人間の強みと弱みについて確認しておきたいと思います。

何故、強みと弱みについて確認しておく必要があるのかといいますと、強みを活かし、弱みを避ける方法をとることができれば、ものごとがうまくいく確率を上げることができるからです。

そして、ものごとがうまくいくこと失敗しないことは幸せを感じることにもつながるので、強みと弱みを知っておくことは大切なのです。

まず、内向型人間の強みから考えてみましょう。

結論から言いますと、内向型人間の強みは、ものごとをじっくり考えることが得意(思考面での強み)、コツコツと取り組むことが得意(行動面での強み)なところにあると思います。

何故、このような強みになるのでしょうか?

「内向型と外向型の違いは何か?」の章で、内向型人間は外向型人間にくらべ脳の思考経路が長く、刺激に敏感であるという話をしました。

内向型人間は、思考回路が長いので、そもそもじっくり考える傾向があります。
さらに刺激に敏感であるため、考えるだけでも適度な刺激を受けることができます。
ですから、退屈することなくひとつのことをじっくり考え続けることができるのです。

また、刺激に敏感であることにより、小さな行動でも適度な刺激を受けることができるので、小さなことからコツコツと取り組むことができるのです。

これらの強みは、内向型人間の思考や行動の傾向として以下のような形で現れます。

(強み)
・慎重である
・本質的なものを見出す
・集中力がある
・人の話をよく聞く
・落ち着いている
・優れた分析力を持つ
・自立している
・辛抱強い
・書くことが得意
・人の気持ちが分かる…など

あなたが内向型であれば、この中のいくつかが当てはまると思います。

これらは一見、弱みなのではないか思うかもしれません。
例えば、慎重である=なかなか行動が取れないということと考え、それをコンプレックスに思っている人もいることでしょう。

何故、このような違和感を覚えるのでしょうか。

それは、強みと弱みは裏返しであり、強みが行き過ぎると弱みになるからです。

内向型人間は、思考経路が長く、刺激に敏感です。
このため、考えるだけで刺激を得ることができます。考えることで満足してしまって、行動に移つらないといたことが起こるのです。

つまり、内向型人間の弱みは、考えることが得意であるがゆえに考えすぎてしまう(思考面)、考えることで満足を得て行動に移らない/起こさない(行動面)ということになります。

強みが行き過ぎてしまうことで現れる内向型人間の思考や行動の傾向としては以下のようなものがあります。

(弱み)
・不安を抱えやすい
・細かいことにこだわる
・繊細すぎる
・受け身がち
・嫌なことから逃げる
・頭でっかち
・自己を否定する
・頑固
・人付き合いか苦手
・争うのを避ける…など

強みと弱みは裏返しであり、強みが行き過ぎると弱みになるということを踏まえたうえで、まずは自分の強み、弱みについて以下の3点を考えてみましょう。

①上記のどの傾向が自分に当てはまるか(特に当てはまるものを3つぐらい)
②その傾向はどのような場面で現れているか
③傾向が現れやすい場面でどう対応するか

このように考えて整理しておくことが内向型人間には非常に有効です。
そもそも考えるのは得意ですし、事前に考えを整理しておくことで、その場面になったときに受ける刺激が和らぐので、落ち着いて行動することができます。

つまり、内向型人間の強みを活かして、弱みを抑えることになるのです。
内向型である人こそ、じっくり落ち着いて強みと弱みについて考えてみることをお勧めします。

(ちなみに私の場合は、本質的なことを見出す、人の話をよく聞くといった強みがありますが、行き過ぎると、細かいことにこだわりすぎてしまう、受け身になりがちといった弱みが現れると自己分析しています。ですので、ある程度考えたら当初の目的からズレていないか確認する、人の話を聞いたら自分の思いも伝えることを心がけるようにしています。)


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内向型と外向型の違いは何か

ここでは内向型人間と外向型人間の違いについて述べていきます。

刺激に対する敏感さが違う
内向型と外向型の違いは「刺激」に対する「敏感さ」にあります。
「刺激」は何か行動を起こした結果から生まれます。
人は何か行動をすることにより何らかの「刺激」をうけることになります。

この「刺激」が強すぎる(または弱すぎる)と心地悪いと感じます。
「刺激」がちょうどよい(許容できる範囲である)と心地良く感じます。
人によって同じ「刺激」を受けても、心地よく感じるも場合もあれば、心地悪く感じる場合もあるのです。

例えばある会議の初会合に出席した場合のことを考えてみましょう。
初めて会う人、初めて聞く話、この先どうなるか分からない…といった中で、緊張や不安、好奇心、期待など様々な「刺激」が入り交じった中で会議は進んでいきます。
この時、あなたは心地悪く感じるかもしれしれませんし、逆に心地良く感じるかもしれません。

内向型人間と外向型人間では、このような会議の場面で同じ「刺激」をうけたときに、心地悪く感じるか、心地良く感じるかに違いがでてきます。
きっと内向型人間の場合は、心地悪いと感じる方が多いでしょう。
でも、外向型人間の場合は、心地良いと感じる方が多いでしょう。

内向型人間は刺激に敏感
内向型人間と外向型人間では「刺激」に対する「敏感さ」が違います。
内向型人間は、外向型人間に比べ、「刺激」に対して敏感なのです。

「刺激」に対する「敏感さ」については、ボトルに入ったジュースをコップに注ぐ場面を考えると分かりやすいかもしれません。
ジュースが「刺激」だと考えてください。
いま、ボトルに入ったジュースをコップに注いでいきます。
ちょっとしか注いでもらえない(少ない)と不満を感じます。これは心地悪い状態です。
コップの半分ぐらいから8分目ぐらいまでの量ならいい感じ。これが心地良い状態です。

8分目を超えて注ぎ続けられるとちょっとドキドキしてきます。得した感じもあれば若干不安も感じてきます。
そして、ジュースがコップからあふれると…何やってんの!!となります。心地が悪い状態です。
このようにジュース(刺激)の量で心地悪い状態、心地よい状態は変わってきます。

「敏感さ」とは何か?
では「敏感さ」とは何なのでしょうか。
「敏感さ」はコップの大きさではありません。ボトルの口の大きさなのです。
ボトルの口の大きさでジュースが1度に出る量が変わります。
内向型人間は外向型人間に比べて、このボトルの口が大きく、コップがジュース(刺激)でいっぱいになりやすいのです。これが「刺激」に対する「敏感さ」の違いです。

先ほどの会議の例に話を戻しますと、ボトルが「会議の場」でジュースが「刺激」、ボトルの口の大きさが「敏感さ(内向型か外向型かの違い)」、コップは「その人自身」ということになるでしょうか。
よって、同じ会議でも内向型か外向型では、刺激の受け方が異なり、心地良く感じるか心地悪く感じるかが異なり、得意か苦手かが異なる…ということになってくるのです。

刺激はコントロールできる
コップの大きさを変えたり、ボトルの傾け方を工夫したり、時にはストローでジュースを吸い出したりすることによって、コップがジュース(刺激)でいっぱいになる速度をコントロールできるようになります。
「敏感さ」は、内向型人間の気質であるため変えられませんが、「刺激」は自分でコントロールできるようになるのです。

これは、経験を積み、自分を成長させるということです。
経験を積み、自分を成長させることで、内向型人間でも外向型人間のように振る舞うことができるようになります。

ただし、内向型人間の傾向を良く理解した上で、経験を積むやり方を考えるのが、自分を成長させる上での早道になります。
このサイトでは、内向型人間がどのように思考し、行動していけば心地良さ(幸せ)を感じながら、効率的に成長していくことができるのかを考えていきます。


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内向型は気質なのか

内向型人間と外向型人間の違いは「刺激」に対する「敏感さ」の違いです。
この違いがどういうものかについては「内向型と外向型の違いは何か?」という章で詳しく述べていますので、そちらを参照してください。
ここでは、内向型人間と外向型人間の違いが何によって作られるのか、内向型というのは生まれ持った気質なのか?ということについて考えていきます。

内向型人間と外向型人間の違いは「刺激」に対する「敏感さ」の違いだと説明をしましたが、では「刺激」はどこで感じているのでしょうか。

それは脳です。

視覚、聴覚、痛覚などからの刺激だけではなく、楽しさや悲しみなど(心で感じているといわれるもの)の刺激も結局は脳で処理しています。
昨今は脳に関する研究が進んできており、外界から受けた刺激を脳がどの部分で処理しているかについても分かってきているようです。
そういった研究について調べていくと、これが内向型人間と外向型人間の違いなのではないのかと思われるものがあります。
それは、外界から受けた刺激が脳に入ってくるときの「刺激の通り道」の太さと、脳に入ってきた刺激を処理する時の脳内の「処理経路」の長さの違いです。

脳への「刺激の通り道」が太いと一度に多くの刺激が入ってきやすくなります。
脳内の「処理経路」が長いと刺激を長い時間感じることになります。
また、「刺激の通り道」が太いとも「処理経路」長くなる傾向があるそうです。
相対的に「刺激の通り道」が太い、脳内の「処理経路」が長い人ほど「刺激」に「敏感」になります。
これが内向型人間であるということであると思います。

相対的に「刺激の通り道」が太い、脳内の「処理経路」が長い人ほど「刺激」に「敏感」になるということについては、実験でも確かめられています。
「刺激の通り道」が太い、脳内の「処理経路」が長い人は、逆の人(「刺激の通り道」が細い、脳内の「処理経路」が短い人)と比べて光や音などの刺激に対して過剰に反応するということ分かっているそうです。
また、面白いことに「刺激の通り道」が太い、脳内の「処理経路」が長い人が成長しても、「刺激の通り道」の太さ、脳内の「処理経路」の長さはあまり変わらないのですが、同じ刺激に対しては過剰に反応しなくなることが分かっています。

これは経験を積むことによって、刺激に慣れてくることを意味していると思います。
また、この「刺激の通り道」が太さ、脳内の「処理経路」が長さは、遺伝的に子供にも引き継がれるそうです。
内向型人間の子供は内向型になりやすく、外向型人間の子供は外向型になりやすいということです。
(内向型と外向型の両親の場合は、中間ぐらいの子供になるのかもしれません)

つまり、内向型というのは気質であり、生まれ持ったものであるということになります。
また、内向型であるという気質は変えられないが、経験を積むことによって、その気質を隠す(外向型のように振る舞う)ことは可能であるということも分かります。

なぜ、内向型、外向型という気質が存在しているのでしょうか。
それは多様性によって種を残そうという自然の力だと思います。

例えば原始時代を想像してみてください。
今とは違いスーパーなどはないですから狩りをするわけです。
このとき内向型人間は刺激に弱いため、外向型人間と比べるとあまり狩りに出ようとはしないかもしれません。
もしくは狩りに出てもあまり遠くには行かないかもしれません。

これにより、内向型人間は、獣などに襲われる危険は少ないかもしれませんが、獲物を捕らえる確立も低くなるかもしれません。その結果、餓死するかもしれません。
逆に外向型人間は頻繁に遠くまで狩りに行くので、獲物を捕らえることは多いかもしれません。
しかし、獣に襲われたり、崖から落ちたりして帰って来られなくなることが多くなるかもしれません。

このようにどちらもメリット、デメリットがあります。
このため、内向型、外向型という気質が存在し、それぞれのメリット、デメリットを活かして、自然界で繰り返される気候などの安定や変動に対応し、全体としてバランスがとられているということなのでしょう。(こういった自然の仕組みにはいつも感心させられます)

内向型人間は強い刺激を求めない。安定した世界で快適に生きることができる。
外向型人間は刺激を恐れない。競争や変動が激しい世界で快適に生きることができる。

このように考えると、世界や社会の状況によって、内向型か外向型かで有利不利が生まれそうな感じはします。
結局、全体的に長い目で見ればバランスがとられているというこなのだと思いますが、一人一人の人生で考えるとそうはいきません。
自分の気質に合うように世界や社会が変わるのをのんびり待つわけにはいかないのです。

内向型であるという気質は変えられませんが、幸いにも経験を積んだり、うまいやり方を身につけることによって気質を隠すことはできます。
内向型の人間でも外向型が有利な状況では外向型のように振る舞うことができるようになるのです。
ただし、内向型という気質を持っている以上、外向型のように振る舞うための経験を積んだり、うまいやり方を身につけるための努力は苦しく感じるでしょう。

内向型というものをきちんと理解することで、心地良さ(幸せ)を感じながら、効率的に外向型のように振る舞うための経験を積んだり、うまいやり方を身につけることはできます。
このサイトでは、内向型人間がどのように思考し、行動していけば、心地良さ(幸せ)を感じながら効率的に成長していくことができるかを記載しています。
ぜひ参考にしてください。


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自分が内向型なのか知っておく

自分が内向型人間なのかどうかを知っておくことは大切です。
思考や行動をするにあたり、内向型人間に適した方法があるためです。

現在の社会は、成果主義が中心となっており、外向型人間に有利な社会となっています。
世の中にあふれている自己啓発の本やセミナーについても外向型人間向けの内容になっていると思います。
仮にあなたが内向型の人間だったとしたら、これらを参考にしても役には立ちますがつらい努力を強いられることになるでしょう。
このため、自分が内向型人間なのかどうかを知っておくことは大切なのです。
内向型人間によくみられる傾向として以下のようなものがあります。

・1人で何かするのが好き。(1人で何かする時間が必要である)
・会議などで聞き役にまわる、あまり自分から意見はしないことが多い。
・話題を振られるのが苦手。意見を言うのが苦手。
・話題を振ってもあまり発言しないことが多いが、テーマによってはたくさん話すことがある。
・話を聞いているように見えて、実は聞いていないことがある。
・話したり行動する前に考えることが多い。
・急かされるのが好きではない。
・他人の邪魔をすることが好きではない。邪魔されるのも好きではない。
・相手と対立するぐらいであれば、自分が譲った方がいいと思うことが多い。
・仕事に携わるときはタスクや時間を細切れに与えられるのではなく、まとまった単位で与えてもらった方が動きやすい。
・頭で覚えておくより、メモをとる方が好き。(メモをとるのが苦にならない)
・考え事をするのが好き。
・無口で冷静であると周囲から見られていることが多い。
・おとなしいと思われることが多い。
・深く付き合っている人だけを友人だと思っている。
・ちょっとした知り合いは友達とは考えない。

・自分の中で友人と呼べる人が少ない。
・飲み会などは大人数より2人?4人程度でこじんまりとやる方が好き。
・初めての人に慣れ慣れしくされるのが苦手。
・人と会うのは好きだが、長い時間一緒にいるのは好きではない。
・毎日同じお店で昼食をとることは嫌いじゃない。(同じメニューでも苦にならない)
・新商品や新型タイプといったものにあまりそそられない。
・鞄の中に本、折り畳み傘をはじめ色々なものを入れていることが多い(荷物が多い)

自分の普段の考え方や行動と照らし合わせてみた場合に半分以上が当てはまるのであれば、どちらかというと内向型人間であると言えると思います。


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内向型人間の傾向

内向型人間とはどのような傾向があるのでしょうか。
私が今まで出会った「内向型人間だと思える人」、もしくは自分で「内向型人間だと自負している人」の行動の傾向をいくつか挙げてみます。

・1人で何かするのが好き。(1人で何かする時間が必要である)
・会議などで聞き役にまわる、あまり自分から意見はしないことが多い。
・話題を振られるのが苦手。意見を言うのが苦手。
・話題を振ってもあまり発言しないことが多いが、テーマによってはたくさん話すことがある。
・話を聞いているように見えて、実は聞いていないことがある。
・話したり行動する前に考えることが多い。
・急かされるのが好きではない。
・他人の邪魔をすることが好きではない。邪魔されるのも好きではない。
・相手と対立するぐらいであれば、自分が譲った方がいいと思うことが多い。
・仕事に携わるときはタスクや時間を細切れに与えられるのではなく、まとまった単位で与えてもらった方が動きやすい。
・頭で覚えておくより、メモをとる方が好き。(メモをとるのが苦にならない)
・考え事をするのが好き。
・無口で冷静であると周囲から見られていることが多い。
・おとなしいと思われることが多い。
・深く付き合っている人だけを友人だと思っている。
・ちょっとした知り合いは友達とは考えない。

・自分の中で友人と呼べる人が少ない。
・飲み会などは大人数より2人?4人程度でこじんまりとやる方が好き。
・初めての人に慣れ慣れしくされるのが苦手。
・人と会うのは好きだが、長い時間一緒にいるのは好きではない。
・毎日同じお店で昼食をとることは嫌いじゃない。(同じメニューでも苦にならない)
・新商品や新型タイプといったものにあまりそそられない。
・鞄の中に本、折り畳み傘をはじめ色々なものを入れていることが多い(荷物が多い)

あなたも「自分は内向型なのではないか」と思っているのであれば、当てはまることがいくつかあるのではないでしょうか?
これらをすこしまとめてみましょう。
まとめてみると以下の3つぐらいの傾向があることが分かります。

内向型人間は、
①行動よりも思考を大切にする
②広く浅くよりも狭く深くを大切にする
③変化よりも安定を大切にする
ということです。

①行動よりも思考を大切にする
会議などでは発言(行動)するより考えを整理する(思考)ことに注力します。
ですので、会議では他人の話を聞きながら自分の中で考え事をしていることが多いのです。
このため、聞く側にまわることが多くなり意見をあまり言わないことになります。
話を聞いているようで、実は話を聞いていない…これは自分の中で考え事をしているからです。
また、考えがちゃんと整理できるまではうまく発言できません。
それが意見をいうことが苦手ということにもつながるのです。

②広く浅くよりも狭く深くを大切にする
これは先ほどの思考を大切にするということも関係しています。
ひとつのことを深く深く考えることが内向型人間は好きなのです。
このため、人との付き合いも狭く深くということになります。
きちんとその人を知る(自分の中で整理がつく)までは、友人とは考えません。
場合によっては人付き合いが悪いと思われてしまうこともあります。

③変化よりも安定を大切にする
これは急激な変化ではなくゆっくりとした変化を好むということです。
前述の「毎日同じお店で昼食をとることは嫌いじゃない(同じメニューでも苦にならない)」、「新商品や新型タイプといったものにあまりそそられない」というのは、安定を大切にしているためだと思われるます。
「鞄の中に本、折り畳み傘をはじめ色々なものを入れていることが多い」というのも、必要になるかもしれないものをすべて備えておきたいという安定を大切にするひとつの現れだと思われます。
内向型人間の強みとして、「根気強い、辛抱強い」というものがあります。これは変化よりも安定を大切にする傾向が強みとなって現れたものと考えられます。(内向型人間の強みについては、別章で改めて考察します。)

では、内向型のこれらの傾向は、どのようにして生まれてくるのでしょうか。
これについては「刺激」に対する反応が関係していると思われます。
人の「刺激」に対する反応によって、内向型、外向型という傾向が生まれ、それよって考え方や行動の仕方が変わってくるのです。
これについては別章で詳しく述べます。

内向型人間の傾向について、少し分かってきたかと思います。また、自分が内向型人間なのかどうかについても少し分かってきたのではないでしょうか。(自分が内向型人間かの判断方法については別章で述べていますので参考にしてください)
このサイトを利用して、内向型の人間がどのように考え、行動していけば良いかを理解し、幸せを感じながら成功することができるようになる方法を身につけてください。